西島悠也|日常会話との違い

人前で話す、ということは、慣れない人にとっては容易なことではありません。
「知らない人とでも、日常会話は簡単にできるのに・・・」
そう思っている人も少なくないでしょう。
それでは、人前で話すことと日常会話はどう違うのか、考えていきましょう。

 

まず、大きな違いの一つとしては「一方的に自分の考えを述べなくてはならないこと」が挙げられます。
日常会話は、短い言葉を相手と交わしていく中で、今どのように思っているのか、どういうことをつたえればいいのか、相手の温度感を見ながら話すことができます。
一方で、人前で話すとなると、話し手の自分以外は聞き手として話を聞いているだけです。
しかるべきタイミングにならない限りは、発言してくれません。
つまり、聞き手がどう思っているのか分からない状態で、自分の考えを伝えなければならないのです。
「もし、誰も自分の話に共感してくれていなかったら・・・」
そう思うと、不安になり言葉が詰まってしまいますよね。

 

人前で話す上で心がけたいこと。
それは「正しい視点を持つこと」です。
不安要素を考えれば考えるほど、話すことに集中できず、言葉に詰まってしまいます。
今、前に立っている自分がすべきことは何なのか?
考えを聞き手に伝えること。
相手がどう思うかを先に考えるのではなく、自分の考えを伝える、という正しい視点を持って堂々と話すことを心がけましょう。